防風通聖散で起こる可能性のある副作用は?

副作用はある?防風通聖散に限らず、漢方薬は「自然の植物や鉱物」から採取した“複数の生薬”が配合されているので、体に優しく
副作用の心配はほとんどありません。

 

ただ、飲む人の体質によっては多少の副作用が出るかもしれないので、早期対応のためにもどんな症状が出るのか?は知っておきましょう。

 

防風通聖散で起こりえる『副作用の症状』と『起こる理由』について一つずつ説明していきます。

比較的起こりやすい副作用の症状

■ 下痢

お腹が痛い女防風通聖散に入っているダイオウシャクヤクの下剤効果は大変強いため、
軟便の人は下痢になるケースが多いです。

 

裏を返せば、かなり頑固な便秘で何日も出ていない人は、数日で“毎朝スッキリ”を実感できるようになるという事ですね。

■ 胃のむかつき、吐き気

胃が痛い男防風通聖散には18種類もの生薬が配合されているので、それらのニオイが混ざって気分が悪くなる人もいます。

 

個人的な意見になりますが、コッコアポEX錠は酢昆布の腐ったような臭いが強かったので、飲む時は毎回「オエッ」となってしまいました…。
生漢煎やナイシトールは臭くなかったのでニオイに敏感な人にオススメです。

 

また、もともと胃腸が弱い人は“生薬が刺激となり”胃痛やむかつきの症状が出てしまいます。
そんな人は、効果が大きい満量処方の防風通聖散ではなく、2/3や1/2処方の効果が小さめのものを選んで下さい。
⇒ 2/3、1/2処方でおすすめの防風通聖散

■ むくみ(浮腫み)

むくんだ足むくみを改善したくて服用しても逆にひどくなってしまうケースがあります。

 

防風通聖散に入っているカンゾウという生薬が原因(長期に服用するとむくみの症状が出る)ですが、服用を中止すればまた元に戻るのでご安心を。

■ 血圧の上昇

血圧を計測中マオウやカンゾウといった生薬に“血圧を上昇させる”作用があるので、
高血圧の人は医師に相談してから飲んでください。

■ だるさ(倦怠感)

だるい女肝臓には食事で摂取した「脂質」や「糖質」をエネルギーに変え、食品添加物や老廃物など体に害のあるものを排出してくれる役割があります。

 

ごく稀ではありますが、防風通聖散の代謝促進効果が肝臓の働きを一時的に鈍らせて、それが“だるさ”として出ます。
(生薬の効果に体が慣れていない『飲み始め』に体が少しだるくなることが多いですね)

稀にしか出ない要注意の副作用

偽アルドステロン症

防風通聖散に入っている“カンゾウ(甘草)”という生薬の「グリチルリチン」という物質がこの症状を引き起こします。

 

このメカニズムを文字で説明するとかなり分かりにくいので、絵にしてみました。

 

偽アルドステロン症のメカニズム

偽アルドステロン症のメカニズム上の絵を見て「?」となったら下の説明も一緒に読んでみて下さい。

 

「グリチルリチン」が体内で「グリチルリチン酸」になり、「コルチゾール」という副腎皮質ホルモン(強い抗炎症作用があるホルモン)の体内での滞在&効果時間を引き延ばします。

 

「コルチゾール」は「ミネラルコルチコイド受容体」という“水の代謝をコントロールする物質”と強力に結合したがるため、コルチゾールの効果が長くなる⇒水分の代謝ができず水が溜まる、といった流れで【むくみ】や【高血圧】などを引き起こします。

 

なぜ偽アルドステロン症と呼ぶのか

「アルドステロン」という“副腎皮質ホルモン”が過剰分泌した時も、このような症状が出るのですが、実際は「アルドステロン」値が増えていないため、偽性アルドステロン症という名前になりました。

ちゃんとした名前を付けられていなくて何だか少し気の毒ですね…(~_~;)

間質性肺炎(かんしつせいはいえん)

防風通聖散に入っているオウゴン(黄今)という生薬によって、ごく稀に起こる副作用です。

 

初期症状としては、

  • 空咳が増える
  • 発熱
  • 息切れ など

間質性肺炎は、放置しておくと呼吸不全で死に至るケースもあるので、これらの初期症状が続くようなら必ず病院で診察を受けて下さい。

 

(ただ、偽アルドステロン症や間質性肺炎が起こる確率はかなり低いので、そこまで心配する必要はありません)

こんなに多くの副作用があるのはどうして?

副作用の種類が多い理由としては、
配合されている生薬の種類が多い(18種類)からです。

 

生薬には「プラス」と「マイナス」両方の効果を持ち合わせているものが多く、それらを上手く組み合わせる(調薬する)ことによって、プラス効果のみを生かし、健康な体づくりの補助をしてくれます。

 

例えば、上でも説明した『甘草(カンゾウ)』という生薬の場合、

<プラスの効果>
・かなり強力な抗炎症作用
・喉の渇きを潤す

 

<マイナスの効果>
・むくみ
・血圧上昇

という、プラスとマイナスの効果があります。

 

また、『黄今(オウゴン)』という生薬の場合、

<プラスの効果>
・消炎、解熱
・息の詰まりを解消
・利尿作用

 

<マイナスの効果>
・胃が荒れる

があります。
(他の生薬にもマイナス効果を持っているものもありますが、全て書き出すとかなり長くなるので割愛しますね)

 

このマイナス効果に対して、
下のような生薬のプラス効果が働きます。

・山梔子(さんしし)
 【降圧(血圧を下げる)作用】

 

・生姜(ショウキョウ)
 【健胃(胃腸を健康にする)作用】

 

※他にもありますが、長くなるので省略

このように、全ての生薬の効果がまんべんなく出れば副作用は起こらないのですが、一部の生薬効果が出にくい体質の場合、マイナス効果を掻き消せずに副作用として表に出てくるんですね。

 

副作用を出さないコツとしては、
吸収しやすい“顆粒や粉”の漢方薬を選ぶこと!
錠剤は溶け方にムラがあるので、副作用が気になる人にはあまりおすすめできません。

 

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